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文献概要
特集 内科診療にガイドラインを生かす 循環器疾患
心不全
著者: 猪又孝元1
所属機関: 1北里大学医学部循環器内科学
ページ範囲:P.50 - P.54
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慢性心不全例におけるアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の有効性を実証したCONSENSUS試験は,EBMの先駆であった.「目に見える」血行動態的な効果は,必ずしも「目に見えない」予後改善の効果と併行しない―実感や経験を重視してきた循環器臨床医は,その価値判断を大きく転換せざるを得なくなった.
心不全はEBMの象徴的疾患だけに,これまで内外から多くのガイドラインが発表されてきたが(表1),試行錯誤の繰り返しであった.
慢性心不全例におけるアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の有効性を実証したCONSENSUS試験は,EBMの先駆であった.「目に見える」血行動態的な効果は,必ずしも「目に見えない」予後改善の効果と併行しない―実感や経験を重視してきた循環器臨床医は,その価値判断を大きく転換せざるを得なくなった.
心不全はEBMの象徴的疾患だけに,これまで内外から多くのガイドラインが発表されてきたが(表1),試行錯誤の繰り返しであった.
参考文献
1)Mebazaa A, et al:Practical recommendations for prehospital and early in-hospital management of patients presenting with acute heart failure syndromes. Crit Care Med 36(1 Suppl):S129-139, 2008
2)Nohria A, et al:Clinical assessment identifies hemodynamic profiles that predict outcomes in patients admitted with heart failure. J Am Coll Cardiol 41:1797-1804, 2003
3)Felker GM, et al:Diuretic strategies in patients with acute decompensated heart failure. N Engl J Med 364:797-805, 2011
4)Gheorghiade M, et al:Pathophysiologic targets in the early phase of acute heart failure syndromes. Am J Cardiol 96:11G-17G, 2005
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