文献詳細
文献概要
特集 内科診療にガイドラインを生かす 循環器疾患
末梢動脈閉塞性疾患
著者: 松尾汎1
所属機関: 1松尾クリニック
ページ範囲:P.66 - P.72
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わが国においては,循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2005~2008年度合同研究班報告)として,「末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン(Guidelines for management of peripheral arterial occlusive diseases:JCS 2009)」が合同研究班参加学会(日本循環器学会,日本血管外科学会,日本血管内治療学会,日本血栓止血学会,日本心臓血管外科学会,日本心臓病学会,日本糖尿病学会,日本脈管学会,日本老年医学会)から出されている(Circ J 73 SupplⅢ,2009).そのほかに,心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(日循合同研究班報告2012年改訂版)において,運動療法の有用性が述べられている.
海外では,TASC(Trans-Atlantic Society Consensus for the management of PAD)およびTASCⅡがあり,後者では日本からも委員が参加して,国際的なPADの診療ガイドライン(日本語訳:TASCⅡ Working Group/日本脈管学会 訳:下肢閉塞性動脈硬化症の診断・治療指針Ⅱ)として認知されている(図1, 2)1).近年中に改訂される予定と聞いているが,それらに関連するのがACCF/AHAガイドライン(2011)である.
わが国においては,循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2005~2008年度合同研究班報告)として,「末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン(Guidelines for management of peripheral arterial occlusive diseases:JCS 2009)」が合同研究班参加学会(日本循環器学会,日本血管外科学会,日本血管内治療学会,日本血栓止血学会,日本心臓血管外科学会,日本心臓病学会,日本糖尿病学会,日本脈管学会,日本老年医学会)から出されている(Circ J 73 SupplⅢ,2009).そのほかに,心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(日循合同研究班報告2012年改訂版)において,運動療法の有用性が述べられている.
海外では,TASC(Trans-Atlantic Society Consensus for the management of PAD)およびTASCⅡがあり,後者では日本からも委員が参加して,国際的なPADの診療ガイドライン(日本語訳:TASCⅡ Working Group/日本脈管学会 訳:下肢閉塞性動脈硬化症の診断・治療指針Ⅱ)として認知されている(図1, 2)1).近年中に改訂される予定と聞いているが,それらに関連するのがACCF/AHAガイドライン(2011)である.
参考文献
1)日本脈管学会(編):下肢閉塞性動脈硬化症の診断・治療指針Ⅱ,pp 1-109,メディカルトリビューン,2007〔Norgren L, et al:Inter-Society Consensus for the management of peripheral arterial disease(TASCⅡ). J Vasc Suag 45(suppl):1-67, 2007の日本語訳〕
Antagonist Sarpogrelate on Walking Ability in Patients with Intermittent Claudication as Measured Using the Walking Impairment Questionnaire. Ann Vasc Dis 1:102-110, 2008
3)Dawson DL, et al:Cilostazol has beneficial effects in treatment of intermittent claudication;Results from a multicenter, randamized, prospective, double-blind trial. Circulation 98:678-686, 1998
4)Lievre M, et al:Oral beraprost sodium, a prostaglandin I2 analogue, for intermittent claudication;A double-blind, randomized, multicenter controlled trial. Circulation 102:426-431, 2000
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