icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina50巻11号

2013年11月発行

文献概要

特集 内科診療にガイドラインを生かす 循環器疾患

禁煙

著者: 野田慶太1 朔啓二郎2

所属機関: 1福岡大学病院臨床研究支援センター 2福岡大学医学部心臓・血管内科学

ページ範囲:P.86 - P.90

文献購入ページに移動
 喫煙は,癌,心・血管系疾患,脳卒中,肺気腫などの危険因子である.たばこ産業の「平成21年全国たばこ喫煙者率調査」によると,成人男性の平均喫煙率は38.9%であり,1966年のピーク時の83.7%と比較すると減少しているが,諸外国と比べると高い状況である.一方,成人女性の平均喫煙率は11.9%であり,ピーク時の1966年の18%より漸減しているが,現在はほぼ横ばいである.しかし,若年女性の喫煙率は増加傾向にある.

 世界的に禁煙活動は広がっており,WHOは,2005年に「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」を発効し,また,非喫煙者の二次喫煙に対し,2009年の世界禁煙デーにて「たばこの煙にさらされることからの保護に関するガイドライン」が採択された.

参考文献

1)循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2009年度合同研究班報告),禁煙ガイドライン(2010年改訂版)(2013年5月閲覧) http://www.j-circ.or.jp/guideline
2)Treating Tobacco Use and Dependence:2008 Update. Tobacco Use and Dependence Guideline Panel. US Department of Health and Human Services, Public Health Service, 2008
3)日本循環器学会,他(編):禁煙治療のための標準手順書,第3版,2008
4)Tsukahara H, et al:Randomized controlled open comparative trial of varenicline versus nicotine patch in adult smokers;Efficacy, safety and withdrawal symptoms(The VN-SEESAW Study). Circ J 74:771-778, 2010
5)Aubin H J, et al:Varenicline versus transdermal nicotine patch for smoking cessation;Results from a randomised open-label trial. Thorax 63:717-724, 2008
6)Saku K, et al:Anti-smoking declaration 2013. A message from the Japanese Circulation Society. Circ J 77:559-560, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?