文献詳細
文献概要
特集 内科診療にガイドラインを生かす 消化器疾患
肝硬変
著者: 福井博1
所属機関: 1奈良県立医科大学消化器・内分泌代謝内科
ページ範囲:P.223 - P.227
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欧米では肝硬変の原因別,病態別にさまざまなガイドラインが作成されて並立した現状にある.すなわち,原因別ではB型肝炎,C型肝炎,アルコール性肝障害,自己免疫性肝炎,原発性胆汁性肝硬変,原発性硬化性胆管炎という別々のガイドラインの最終章に肝硬変に関する記述がある.これらのすべてを紹介する紙面の余裕はないので表1に名称のみを列記する.一方,合併症では腹水/肝腎症候群/特発性細菌性腹膜炎,肝性脳症,食道・胃静脈瘤出血のそれぞれについてガイドラインが作られており(表2),これとは別に栄養療法,肝移植のガイドラインが存在する.これらに対し,日本消化器病学会が編集したEBMの手法に則った肝硬変診療ガイドラインは世界で唯一の包括的な肝硬変ガイドラインである(表2).
欧米では肝硬変の原因別,病態別にさまざまなガイドラインが作成されて並立した現状にある.すなわち,原因別ではB型肝炎,C型肝炎,アルコール性肝障害,自己免疫性肝炎,原発性胆汁性肝硬変,原発性硬化性胆管炎という別々のガイドラインの最終章に肝硬変に関する記述がある.これらのすべてを紹介する紙面の余裕はないので表1に名称のみを列記する.一方,合併症では腹水/肝腎症候群/特発性細菌性腹膜炎,肝性脳症,食道・胃静脈瘤出血のそれぞれについてガイドラインが作られており(表2),これとは別に栄養療法,肝移植のガイドラインが存在する.これらに対し,日本消化器病学会が編集したEBMの手法に則った肝硬変診療ガイドラインは世界で唯一の包括的な肝硬変ガイドラインである(表2).
参考文献
1)Koda M, et al:FibroIndex, a practical index for predicting significant fibrosis in patients with chronic hepatitis C. Hepatology 45:297-306, 2007
2)Koreeda C, et al:Effects of late evening snack including branched-chain amino acid on the function of hepatic parenchymal cells in patients with liver cirrhosis. Hepatol Res 41:417-422, 2011
3)Tsien CD, McCullough AJ, Dasarathy S:Late evening snack:exploiting a period of anabolic opportunity in cirrhosis. J Gastroenterol Hepatol 27:430-441, 2012
4)Yasutake K, et al:Nutrition therapy for liver diseases based on the status of nutritional intake. Gastroenterol Res Pract 2012:859697, 2012
5)Mirici-Cappa F, et al:How albumin administration for cirrhosis impacts on hospital albumin consumption and expenditure. World J Gastroenterol 17:3479-3486, 2011
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