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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻11号

2013年11月発行

文献概要

特集 内科診療にガイドラインを生かす 神経・精神疾患

Parkinson病

著者: 田代淳1 菊地誠志2

所属機関: 1北海道神経難病研究センター神経難病臨床研究部門 2独立行政法人国立病院機構北海道医療センター

ページ範囲:P.276 - P.281

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内科診療に役立つ国内外のガイドライン

 Parkinson病は,無動(寡動),固縮(強剛),振戦,姿勢反射障害を主徴とする運動障害性疾患と認識されているが,近年,多彩な非運動症状も呈することが明らかとなってきている.疾患のカテゴリーとしては,神経変性疾患に分類されるいわゆる神経難病とされる疾患であり,現時点では疾患を治癒させる根本的治療法はない.しかしながら,L-dopaを始めとする薬物治療や脳深部刺激療法など,症状を改善させる治療法は多数あり,その進歩には弛みがない.

 このように治療の選択肢が増加するに伴い,エビデンスに基づいた治療の指針を提示する必要があるとの考えから,「パーキンソン病治療ガイドライン2002」が作成された.これは,日本神経学会が2002年に主要な6神経疾患についてガイドラインを作成,発行したなかの1つであり,わが国でParkinson病診療に携わる神経内科医に広く活用され,標準的なParkinson病治療の普及に大きな役割を果たしてきた.

参考文献

1)日本神経学会監修,「パーキンソン病治療ガイドライン」作成委員会(編):パーキンソン病治療ガイドライン2011,医学書院,2011
2)Minds診療ガイドライン選定部会(監),福井次矢,他(編):Minds診療ガイドライン作成の手引き2007,医学書院,2007
3)Ferreira JJ, et al:Summary of the recommendations of the EFNS/MDS-ES review on therapeutic management of Parkinson's disease. Eur J Neurol 20:5-15, 2013
4)National Collaborating Centre for Chronic Conditions(UK). Parkinson's Disease:National clinical guideline for diagnosis and management in primary and secondary care[Internet]. Royal College of Physicians(UK), London, 2006
5)Pahwa R, et al:Quality Standards Subcommittee of the American Academy of Neurology. Practice Parameter:treatment of Parkinson disease with motor fluctuations and dyskinesia(an evidence-based review):report of the Quality Standards Subcommittee of the American Academy of Neurology. Neurology 66:983-995, 2006
6)Fox SH, et al:The Movement Disorder Society Evidence-Based Medicine Review Update:Treatments for the motor symptoms of Parkinson's disease. Mov Disord 26:S2-41, 2011
7)大崎康史:患者ケアでの問題点,武田 篤(編):ガイドラインサポートハンドブック パーキンソン病,pp 181-195,医薬ジャーナル社,2011
8)西川典子:経口摂取不可時のParkinson病治療薬の検討.神経治療28:677-680, 2011
9)田代 淳,菊地誠志:精神症状の治療.武田 篤(編):ガイドラインサポートハンドブック─パーキンソン病,pp 103-141,医薬ジャーナル社,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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