文献詳細
文献概要
特集 内科診療にガイドラインを生かす 代謝・内分泌疾患
高尿酸血症・痛風
著者: 山中寿1
所属機関: 1東京女子医科大学リウマチ痛風センター
ページ範囲:P.342 - P.348
文献購入ページに移動内科診療に役立つ国内外のガイドライン
高尿酸血症・痛風は生活習慣病であり,対象となる患者数も多く,日常診療で遭遇することが多い疾患である.一方で,痛風や高尿酸血症の治療,生活指導には誤解も多く,治療の標準化が望まれる疾患である.
日本痛風・核酸代謝学会は2002年に「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」を発行した1)が,これはその時点のエビデンスを最大限に集約したものとしては世界の先駆けであった.その後,いくつかの国や地域からガイドラインが発表され,日本痛風・核酸代謝学会のガイドラインも2010年に第2版を発表した2).
高尿酸血症・痛風は生活習慣病であり,対象となる患者数も多く,日常診療で遭遇することが多い疾患である.一方で,痛風や高尿酸血症の治療,生活指導には誤解も多く,治療の標準化が望まれる疾患である.
日本痛風・核酸代謝学会は2002年に「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」を発行した1)が,これはその時点のエビデンスを最大限に集約したものとしては世界の先駆けであった.その後,いくつかの国や地域からガイドラインが発表され,日本痛風・核酸代謝学会のガイドラインも2010年に第2版を発表した2).
参考文献
1)高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン作成委員会(編):高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第1版),日本痛風・核酸代謝学会,2002
2)高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン改訂委員会(編):高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第2版),メディカルレビュー社,2010
3)Zhang W, et al;EULAR Standing Committee for International Clinical Studies Including Therapeutics:EULAR evidence based recommendations for gout. PartⅠ;Diagnosis. Report of a task force of the Standing Committee for International Clinical Studies Including Therapeutics(ESCISIT). Ann Rheum Dis 65:1301-1311, 2006
4)Zhang W, et al;EULAR Standing Committee for International Clinical Studies Including Therapeutics:EULAR evidence based recommendations for gout. PartⅡ;Management. Report of a task force of the EULAR Standing Committee for International Clinical Studies Including Therapeutics(ESCISIT). Ann Rheum Dis 65:1312-1324, 2006
5)Knanna D, et al:2012 American College of Rheumatology guidelines for management of gout. Part 1:systematic nonpharmacologic and pharmacologic therapeutic approaches to hyperuricemia. Arthritis Care Res(Hoboken)64:1447-1461, 2012
6)Knanna D, et al:2012 American College of Rheumatology guidelines for management of gout. Part 2:therapy and antiinflammatory prophylaxis of acute gouty arthritis. Arthritis Care Res(Hoboken)64:1447-1461, 2012
7)山中 寿:日本における高尿酸血症・痛風治療を支える医療構造についての一考察.medicina 49:2012-2018, 2012
掲載誌情報