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文献概要
特集 内科診療にガイドラインを生かす 感染症
インフルエンザ
著者: 今泉貴広1 藤田芳郎2
所属機関: 1豊橋市民病院腎臓内科 2中部労災病院リウマチ膠原病科
ページ範囲:P.424 - P.429
文献購入ページに移動インフルエンザウイルスはA型,B型,C型に分かれており,通常,公衆衛生上問題となるような流行をするのはA型とB型である.このうちA型はヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)の型の違いによってさらにサブグループに分かれる.HAは1~16,NAは1~9あり,全部で144通りの組み合わせが理論上は存在することになる.現在流行しているものとして,H1N1,H3N2がよく知られている.H5N1は高病原性鳥インフルエンザとして以前より認識されていたが,2013年4月頃より中国で新たにH7N9の流行が問題となってきている.
インフルエンザウイルス感染症の診断,治療,さらには感染対策に関することまで言及された国内外で発表されているいくつかの指針が,インターネット上で無料にて入手可能である.Infectious disease society of America(IDSA),World health organization(WHO),日本感染症学会がそれぞれガイドラインや提言という形でまとめている(表1)1~3).
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