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特集 内科診療にガイドラインを生かす 感染症
副鼻腔炎
著者: 相澤悠太1 齋藤昭彦1
所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学分野
ページ範囲:P.430 - P.434
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副鼻腔炎の診断・治療に関する国内外のガイドラインとして,日本,米国から学会を中心に作成されたガイドラインが発行されている(表1)1,2).日本鼻科学会から発行された『急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン2010年版』1)では,日本における上顎洞貯留液を含めた急性鼻副鼻腔炎からの検出菌と薬剤感受性の時間的推移が記載されており,スコアリングシステムと重症度分類を提唱しているのが特徴である.米国からはInfectious Diseases Society of America(IDSA)が2012年に学会誌でガイドライン論文2)を発表しており,Q&A方式で治療に重点を置き,詳細な解説が付いている.
副鼻腔炎の診断・治療に関する国内外のガイドラインとして,日本,米国から学会を中心に作成されたガイドラインが発行されている(表1)1,2).日本鼻科学会から発行された『急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン2010年版』1)では,日本における上顎洞貯留液を含めた急性鼻副鼻腔炎からの検出菌と薬剤感受性の時間的推移が記載されており,スコアリングシステムと重症度分類を提唱しているのが特徴である.米国からはInfectious Diseases Society of America(IDSA)が2012年に学会誌でガイドライン論文2)を発表しており,Q&A方式で治療に重点を置き,詳細な解説が付いている.
参考文献
1)山中 昇,他:急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン2010年版.日鼻科会誌49:143-247, 2010
2)Chow AW, et al:IDSA clinical practice guideline for acute bacterial rhinosinusitis in children and adults. Clin Infect Dis 54:e72-e112, 2012
3)Karageorgopoulos DE, et al:Fluoroquinolones compared with beta-lactam antibiotics for the treatment of acute bacterial sinusitis:a meta-analysis of randomized controlled trials. CMAJ 178:845-854, 2008
4)Benninger MS, et al:Maxillary sinus puncture and culture in the diagnosis of acute rhinosinusitis:the case for pursuing alternative culture methods. Otolaryngol Head Neck Surg 127:7-12, 2002
5)Casey JR, et al:New patterns in the otopathogens causing acute otitis media six to eight years after introduction of pneumococcal conjugate vaccine. Pediatr Infect Dis J 29:304-309, 2010
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