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文献概要
特集 内科診療にガイドラインを生かす 感染症
カンジダ感染症
著者: 本田仁1
所属機関: 1東京都立多摩総合医療センター
ページ範囲:P.440 - P.445
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カンジダ感染症は臨床上非常に重要な疾患であり,頻度の比較的高い腟カンジダ症から,カンジダ血症,侵襲性カンジダ症まで疾患のスペクトラムは広い.また疾患のスペクトラムに合わせて,患者の免疫機能の低下にもスペクトラムが存在する.特に好中球減少時に生じる菌血症は死亡率も高く,診断も困難なこともあり,治療開始のタイミングが議論となる.
主に海外にカンジダ感染症に関して治療ガイドラインが存在するが,おおまかな治療方針は各ガイドラインでおおむね共通していると言ってよい.現在,主なガイドラインとしては2009年にInfectious Disease Society of America(IDSA)からカンジダ感染症の実践的治療ガイドライン1),2012年にEuropean Society of Clinical Microbiology and Infectious Diseases(ESCMID)からカンジダ感染症の診断と治療に関するガイドライン2~6)があり,日本医真菌学会から侵襲性カンジダ症の診断・治療ガイドラインの発表が予定されている(本稿執筆時の2013年5月末日時点では,パブリックコメントの募集が終了している段階でガイドラインの公開はされていないため,ここでは触れない.表1).IDSAのガイドラインはIDSA監修のもと,和訳もされており,本邦におけるカンジダ症の治療に寄与しているものと思われる.
カンジダ感染症は臨床上非常に重要な疾患であり,頻度の比較的高い腟カンジダ症から,カンジダ血症,侵襲性カンジダ症まで疾患のスペクトラムは広い.また疾患のスペクトラムに合わせて,患者の免疫機能の低下にもスペクトラムが存在する.特に好中球減少時に生じる菌血症は死亡率も高く,診断も困難なこともあり,治療開始のタイミングが議論となる.
主に海外にカンジダ感染症に関して治療ガイドラインが存在するが,おおまかな治療方針は各ガイドラインでおおむね共通していると言ってよい.現在,主なガイドラインとしては2009年にInfectious Disease Society of America(IDSA)からカンジダ感染症の実践的治療ガイドライン1),2012年にEuropean Society of Clinical Microbiology and Infectious Diseases(ESCMID)からカンジダ感染症の診断と治療に関するガイドライン2~6)があり,日本医真菌学会から侵襲性カンジダ症の診断・治療ガイドラインの発表が予定されている(本稿執筆時の2013年5月末日時点では,パブリックコメントの募集が終了している段階でガイドラインの公開はされていないため,ここでは触れない.表1).IDSAのガイドラインはIDSA監修のもと,和訳もされており,本邦におけるカンジダ症の治療に寄与しているものと思われる.
参考文献
1)Pappas PG, et al:Clinical Practice Guideline for the Management of Candidiasis;2009 Update by the Infectious Diseases Society of America. Clin Infect Dis 48:503-535, 2009 http://cid.oxfordjournals.org/content/48/5/503.1.long
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guideline for the diagnosis and management of Candida diseases 2012;Diagnostic procedures. Clin Microbiol Infect 18(s7):9-18, 2012
guideline for the diagnosis and management of Candida diseases 2012:non-neutropenic adult patients. Clini Microbiol Infect 18(s7):19-37, 2012
guideline for the diagnosis and management of Candida diseases 2012;Adults with haematological malignancies and after haematopoietic stem cell transplantation(HCT).Clin Microbiol Infect 18(s7):53-67, 2012
guideline for the diagnosis and management of Candida diseases 2012;Patients with HIV infection or AIDS. Clin Microbiol Infect 18(s7):68-77, 2012
7)Takakura S, et al:Improved clinical outcome of patients with Candida bloodstream infections through direct consultation by infectious diseases physicians in a Japanese university hospital. Infect Control Hosp Epidemiol 27:964-968, 2006
8)Clancy CJ, Nguyen MH:Finding the “missing 50%” of invasive candidiasis;How non-culture diagnostics will improve understanding of disease spectrum and transform patient care. Clin Infect Dis 56:1284-1292, 2013
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