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特集 内科診療にガイドラインを生かす 皮膚
アトピー性皮膚炎
著者: 山本洋介12
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科皮膚科学・医療疫学分野 2京都大学医学部附属病院臨床研究総合センター
ページ範囲:P.494 - P.498
文献購入ページに移動アトピー性皮膚炎の診療・治療に関するガイドラインとしては,日本・米国・欧州から学会を中心に作成されたガイドラインが各種発行されている(表1).日本では,2000年に日本皮膚科学会によるアトピー性皮膚炎治療ガイドラインが策定された.その後,2008年には診断基準・重症度分類・治療ガイドラインを包含したアトピー性皮膚炎診療ガイドラインへと発展,2009年に改訂され現在に至る1).また別に,厚生労働省免疫アレルギー疾病予防・治療研究推進事業によるアトピー性皮膚炎診療ガイドラインも存在するが,両者の間で多少の差異はあるものの大きく矛盾する記述はない2).
なお,米国ではAmerican Academy of Dermatology(AAD)が現在ガイドラインの改訂作業を進めており,2013年度中に発表される見込みである.欧州では,European Academy of Dermatology and Venereology(EADV)などにより,Guidelines for treatment of atopic eczema(atopic dermatitis)として,2012年同学会誌において公表されている.
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