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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻11号

2013年11月発行

文献概要

特集 内科診療にガイドラインを生かす 緩和ケア

がんに伴う嘔気・嘔吐

著者: 沖田憲司1 古畑智久1 平田公一1

所属機関: 1札幌医科大学消化器・総合,乳腺・内分泌外科学講座

ページ範囲:P.522 - P.526

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内科診療に役立つ国内外のガイドライン

 がんに伴う嘔気・嘔吐に関するガイドラインは,化学療法や放射線治療などの抗がん治療が原因の症状に対するガイドラインと,抗がん治療に直接起因しない症状に対するガイドラインに大別される.

 抗がん治療が原因の嘔気・嘔吐に対する主なガイドラインは,日本,米国,欧州の学会や,米国のNational Comprehensive Cancer Network(NCCN)などで作成され公開されている(表1)1~6).日本のガイドラインとしては,日本癌治療学会が2010年に公開した「制吐薬適正使用ガイドライン」がある2).推奨内容に関しては,海外のガイドラインと大きな相違はないが,診療アルゴリズムの他に治療のダイアグラムを掲載している点や,レジメンごと催吐リスクを掲載している点など,海外のガイドラインに比べ利便性の高いものとなっている.

参考文献

1)Roila F, et al:G uideline update for MASCC and ESMO in the prevention of chemotherapy-and Radiotherapy-induced nausea and vomiting:results of the Perugia consensus conference. Ann Oncol 21:v232-234, 2010
2)日本癌治療学会(編):制吐薬適正使用ガイドライン 第1版,金原出版,2010
3)Basch E, et al:Antiemetics:American Society of Clinical Oncology clinical practice guideline update. J Clin Oncol 29:4189-4198, 2011
4)NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology-Antiemesis-Version 1, 2013 http://www.nccn.org/professionals/physician_gls/f_guidelines.asp
5)日本緩和医療学会(編):がん患者の消化器症状の緩和に関するガイドライン2011年版,金原出版,2011
6)NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology-Palliative Care-Version 1, 2013 http://www.nccn.org/professionals/physician_gls/f_guidelines.asp

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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