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特集 内科診療にガイドラインを生かす 緩和ケア
がんに伴う嘔気・嘔吐
著者: 沖田憲司1 古畑智久1 平田公一1
所属機関: 1札幌医科大学消化器・総合,乳腺・内分泌外科学講座
ページ範囲:P.522 - P.526
文献購入ページに移動がんに伴う嘔気・嘔吐に関するガイドラインは,化学療法や放射線治療などの抗がん治療が原因の症状に対するガイドラインと,抗がん治療に直接起因しない症状に対するガイドラインに大別される.
抗がん治療が原因の嘔気・嘔吐に対する主なガイドラインは,日本,米国,欧州の学会や,米国のNational Comprehensive Cancer Network(NCCN)などで作成され公開されている(表1)1~6).日本のガイドラインとしては,日本癌治療学会が2010年に公開した「制吐薬適正使用ガイドライン」がある2).推奨内容に関しては,海外のガイドラインと大きな相違はないが,診療アルゴリズムの他に治療のダイアグラムを掲載している点や,レジメンごと催吐リスクを掲載している点など,海外のガイドラインに比べ利便性の高いものとなっている.
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