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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻12号

2013年11月発行

文献概要

特集 新時代の肺炎診療 肺炎の疫学

わが国の肺炎の現況と今後

著者: 関雅文1 朝野和典1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院感染制御部

ページ範囲:P.1934 - P.1936

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ポイント

◎わが国では,高齢化社会の進展と高度医療の発展を受けて,肺炎へのよりきめ細かい診療が必要となっている.

◎市中肺炎(CAP),院内肺炎(HAP)の他,医療・介護関連肺炎(NHCAP)の概念も提唱され,各々のガイドラインが発刊されている.

◎特に誤嚥性肺炎と耐性菌性肺炎への対応が求められており,介護保険制度や胃ろうの問題も含めて,社会面や倫理面での配慮も必要となってきている.

◎今後は,抗菌薬の適正使用のみならず,ワクチンを中心とした予防と感染制御の考え方がより重要となる.

参考文献

1)厚生労働省:平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況,2011
2)日本呼吸器学会 市中肺炎診療ガイドライン作成委員会(編):成人市中肺炎診療ガイドライン,2005/2007
3)日本呼吸器学会 呼吸器感染症に関するガイドライン作成委員会(編):成人院内肺炎診療ガイドライン,2008
4)日本呼吸器学会 医療・介護関連肺炎(NHCAP)診療ガイドライン作成委員会(編):医療・介護関連肺炎(NHCAP)診療ガイドライン,2011
5)Seki M, et al:Revision of the severity rating and classification of hospital-acquired pneumonia in the Japanese Respiratory Society guidelines. Respirology 13:880-885, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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