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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻12号

2013年11月発行

文献概要

特集 新時代の肺炎診療 市中肺炎(CAP)の診療

細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別―有用性と今後

著者: 宮下修行1

所属機関: 1川崎医科大学総合内科学1

ページ範囲:P.1968 - P.1970

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ポイント

◎細菌性肺炎と非定型肺炎を鑑別する大きな目的は,非定型病原体の重要性を認識するとともに,原因菌を絞り込んで治療することを意味している.

◎広域抗菌薬をエンピリック治療の第一選択薬から除外することで,耐性菌出現や蔓延抑止につながる.

◎高齢者や重症例,前抗菌薬投与例では両者の鑑別は困難である.

◎耐性マイコプラズマの出現やニューキノロン系抗菌薬の普及などで,細菌性肺炎と非定型肺炎を鑑別する必要性には疑問がある.

参考文献

1)日本呼吸器学会呼吸器感染症に関するガイドライン作成委員会(編):成人市中肺炎診療ガイドライン,2007
2)Ishida T, et al:Clinical differentiation of atypical pneumonia using Japanese guidelines. Respirology 12:104-110, 2007
pneumonia in adults. Eur J Clin Microbiol Infect Dis 30:439-446, 2011
4)Miyashita N, et al:Influence of age in the clinical differentiation of atypical pneumonia in adults. Respirology 17:1073-1079, 2012
in adolescents with community-acquired pneumonia. BMC Infect Dis 12:126, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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