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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻12号

2013年11月発行

文献概要

特集 新時代の肺炎診療 市中肺炎(CAP)の診療

市中肺炎の入院治療

著者: 三木誠1

所属機関: 1仙台赤十字病院呼吸器内科

ページ範囲:P.1972 - P.1976

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ポイント

◎原因菌や宿主の免疫状態・基礎疾患の違いから,市中肺炎には軽症~重症まで存在し,なかには軽症から一気に急速進行する症例もみられる.

◎入院治療の必要性について初診時に見極める必要があり,これを見誤ると致死的となりうるため,まず重症度判定と急速進行の可能性の評価を行う.

◎初期迅速検査で原因微生物を同定できない場合には,ガイドラインに従ってエンピリック治療を行うと治療成功率が高い.

◎抗菌薬は通常5~14日間使用するが,軽快傾向を認めない場合には,非感染性疾患も含めて鑑別診断を行うことが重要である.

参考文献

1)日本呼吸器学会呼吸器感染症に関するガイドライン作成委員会(編):成人市中肺炎診療ガイドライン,pp1-85,日本呼吸器学会,2007
2)Mandell LA, et al:Infectious Diseases Society of America/American Thoracic Society consensus guidelines on the management of community-acquired pneumonia in adults. Clin Infect Dis 44(Suppl 2):S27-72, 2007
3)三木誠,渡辺彰:ウイルス性肺疾患.別冊「医学のあゆみ」―呼吸器疾患state of arts Ver. 5, pp201-204,医歯薬出版,2007
4)Asadi L, et al:Macrolide-based regimens and mortality in hospitalized patients with community-acquired pneumonia:a systematic review and meta-analysis. Clin Infect Dis 55:371-380, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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