icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina50巻12号

2013年11月発行

文献概要

特集 新時代の肺炎診療 院内肺炎(HAP)の診療

薬剤耐性菌による院内肺炎

著者: 水谷哲1 寺地つね子1

所属機関: 1大阪警察病院感染管理センター

ページ範囲:P.1982 - P.1985

文献購入ページに移動
ポイント

◎喀痰培養と同時に採取した血液培養からMRSAを検出すれば,MRSA肺炎と診断できる.

◎MDRP肺炎の治療薬選択にはブレークポイント・チェッカーボードプレートが有用である.

◎海外の治療歴情報は多剤耐性アシネトバクターのリスク評価に重要である.

◎耐性菌による院内肺炎は患者周囲環境が汚染されているため,適切な治療とともに適切な防護具の着用,手指衛生など感染予防対策が不可欠である.

参考文献

1)日本呼吸器学会呼吸器感染症に関するガイドライン作成委員会:成人院内肺炎診療の基本的考え方,日本呼吸器学会,2002
2)日本化学療法・日本感染症学会MRSA感染症の治療ガイドライン作成委員会:MRSA感染症の治療ガイドライン,2013
3)Takesue Y, et al:Nationwide surveillance of antimicrobial susceptibility patterns of pathogens isolated from surgical site infections(SSI) in Japan. J Infect Chemother 18:816-826, 2012
4)松井真理,荒川宣親:海外における多剤耐性アシネトバクター分離状況.IASR 31:196-197, 2010
5)山根一和,他:厚生労働省院内感染対策サーベイランス検査部門データを用いた多剤耐性アシネトバクターの国内分離状況.IASR 31:201-202, 2010
6)厚生労働省医政局指導課:医療機関等における院内感染対策について(改正の要点),2011年6月17日 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/dl/110623_4.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?