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特集 新時代の肺炎診療 肺炎の予防
肺炎球菌ワクチンの有用性
著者: 川上健司1
所属機関: 1国立病院機構長崎川棚医療センター呼吸器内科
ページ範囲:P.2032 - P.2034
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◎PPVは現在93種類とされている肺炎球菌莢膜血清型のうち,23価を含む多価ワクチンで成人に用いる.
◎PPVの肺炎に対する有用性に関して,わが国でのエビデンスが蓄積されてきている.
◎費用負担に対する公費助成制度などの有無による地域格差が生じており,今後は国による地域格差のない公費助成が望ましい状況にある.
◎PPVの接種率が上がることによって,高齢者肺炎の予防につながり,高齢者の医療費を抑制する可能性がある.
◎PPVは現在93種類とされている肺炎球菌莢膜血清型のうち,23価を含む多価ワクチンで成人に用いる.
◎PPVの肺炎に対する有用性に関して,わが国でのエビデンスが蓄積されてきている.
◎費用負担に対する公費助成制度などの有無による地域格差が生じており,今後は国による地域格差のない公費助成が望ましい状況にある.
◎PPVの接種率が上がることによって,高齢者肺炎の予防につながり,高齢者の医療費を抑制する可能性がある.
参考文献
1)World Health Organization:23-valent Pneumoccocal Polysaccharide vaccine. WHO position paper. Wkly Epidemiol Rec 83:373-384, 2008
2)Kawakami K, et al:Effectiveness of pneumococcal polysaccharide vaccine against pneumonia and cost analysis for the elderly who receive seasonal influenza vaccine in Japan. Vaccine 28:7063-7069, 2010
3)Maruyama T, et al:Efficacy of 23-valent pneumococcal vaccine in preventing pneumonia and improving survival in nursing home residents:double blind, randomized and placebo controlled trial. BMJ 340:c1004, 2010
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