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連載 皮膚科×アレルギー膠原病科合同カンファレンス・20
高安病に伴った有痛性紅斑
著者: 岡田正人1 衛藤光2
所属機関: 1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(SLE,関節リウマチ,小児リウマチ) 2聖路加国際病院皮膚科
ページ範囲:P.2060 - P.2064
文献購入ページに移動アレルギー膠原病科医 確かにその通りで,特にCRPが陰性でも画像的に進行がみられてしまうこともありますので注意が必要です.逆に,CRPを陰性にしようと無理に必要以上のステロイドを継続することは副作用の原因となります.しかし,経験上は短期間の寛解導入のステロイドで炎症反応を陰性化させてから維持にもっていけば,それほど問題になることはありません.理論的にも長期のCRP上昇はアミロイドーシスなどの懸念もありますので,安易に放置することは避けています.この患者も一時的なステロイドの増量でCRPを陰性化させたのち,アザチオプリンで維持していました.血管炎の活動性は臨床症状,血液検査,画像から鎮静化していたと考えられます.
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