文献詳細
文献概要
連載 Step up腹痛診察・3
48歳男性,心窩部痛
著者: 小林健二1
所属機関: 1聖路加国際病院附属クリニック聖路加メディローカス一般内科
ページ範囲:P.2070 - P.2073
文献購入ページに移動[現病歴]来院1週間前から心窩部痛を自覚するようになった.痛みの始まりは緩徐であったが,食後に増悪することがあった.痛みの性状は鈍痛で持続は2~3時間,痛みの程度はNumeric Rating Scale(NRS)で5/10であった.嘔気,嘔吐,放散痛,食欲低下,体重減少,黒色便はなかった.痛みは労作とは関係ない.心窩部痛の程度が徐々に増悪するため来院した.今までに上部消化管内視鏡検査を受けたことはないが,胃癌検診の胃X線造影検査で異常を指摘されたことはない.
[既往歴]花粉症
[常用薬]フェキソフェナジン(アレグラ®)
[薬剤アレルギー]なし
[社会歴]飲酒:ビール350mL/回,週3回.喫煙:20本/日×28年間.
[既往歴]花粉症
[常用薬]フェキソフェナジン(アレグラ®)
[薬剤アレルギー]なし
[社会歴]飲酒:ビール350mL/回,週3回.喫煙:20本/日×28年間.
参考文献
1)日本消化器病学会:消化性潰瘍診療ガイドライン,南江堂,2009
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