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特集 不整脈の診断と治療―ポイントをおさえよう 不整脈診療のTips
抗不整脈薬による催不整脈作用
著者: 網野真理1 吉岡公一郎1
所属機関: 1東海大学医学部循環器内科
ページ範囲:P.2240 - P.2244
文献購入ページに移動◎催不整脈作用とは,抗不整脈薬投与により現在の不整脈が悪化したり,本来は認められなかった不整脈が新たに出現することを意味する.
◎最も重篤な催不整脈作用は,Kチャネル遮断作用による過度なQT延長をきたした場合のtorsades de pointes(Tdp)である.
◎低心機能患者や高齢者においては初期投与量の減量を検討する.肝機能あるいは腎機能障害を有する場合は,薬物代謝および排泄経路を考慮して薬剤を選択する.
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