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連載 皮膚科×アレルギー膠原病科合同カンファレンス・21
6年ぶりの脳梗塞
著者: 岡田正人1 衛藤光2
所属機関: 1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(SLE,関節リウマチ,小児リウマチ) 2聖路加国際病院皮膚科
ページ範囲:P.2281 - P.2285
文献購入ページに移動後期研修医(皮膚科) 初診時の臨床像(図1)ですが,頬部の紅斑と下肢の網状皮斑(livedo reticularis)を認めます.頬部の紅斑は境界不明で色調は淡いですが,鼻根部を中心に左右の頬部に分布しておりSLEに特徴的な蝶形紅斑を考えました.下肢の紅斑は外踝から外側縁にかけて分布しており,網の目が閉じた網状皮斑が主体でした.臨床像から末梢循環障害が示唆されましたが,血栓や血管障害など器質的変化が背景にある可能性も否定はできません.抗リン脂質抗体はループスアンチコアグラント,抗β 2 glycoprotein Ⅰ(GPI)依存性カルジオリピン抗体,抗カルジオリピン抗体すべて陰性だったのでしょうか.
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