文献詳細
特集 大きく変貌した脳梗塞の診断と治療
病型ごとの治療
文献概要
ポイント
◎奇異性塞栓症は,右心系に存在する血栓が右左シャント疾患(卵円孔開存,心房中隔欠損,肺動静脈瘻など)を介して左心系に流入し,脳血管を閉塞する病態である.
◎奇異性塞栓症は,動脈硬化リスク因子がない,あるいは塞栓源となる心疾患がない脳梗塞例における発症機序として重要である.
◎右左シャント疾患の診断には,経頭蓋超音波検査もしくは経食道心臓超音波検査を用いる.
◎奇異性塞栓症の再発予防は,塞栓源である深部静脈血栓症に対する抗凝固療法である.
◎奇異性塞栓症は,右心系に存在する血栓が右左シャント疾患(卵円孔開存,心房中隔欠損,肺動静脈瘻など)を介して左心系に流入し,脳血管を閉塞する病態である.
◎奇異性塞栓症は,動脈硬化リスク因子がない,あるいは塞栓源となる心疾患がない脳梗塞例における発症機序として重要である.
◎右左シャント疾患の診断には,経頭蓋超音波検査もしくは経食道心臓超音波検査を用いる.
◎奇異性塞栓症の再発予防は,塞栓源である深部静脈血栓症に対する抗凝固療法である.
参考文献
1)Ueno Y, et al:Paradoxical brain embolism may not be uncommon-prospective study in acute ischemic stroke. J Neurol 254:763-766, 2007
2)Furlan AJ, et al:Closure or medical therapy for cryptogenic stroke with patent foramen ovale. N Engl J Med 366:991-999, 2012
3)Ueno Y, et al:Right-to-left shunt and lacunar stroke in patients without hypertension and diabetes. Neurology 68:528-531, 2007
4)Tateishi Y, et al:Right-to-left shunts may be not uncommon cause of TIA in Japan. J Neurol Sci 277:13-16, 2009
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