medicina50巻2号

2013年02月発行

特集 大きく変貌した脳梗塞の診断と治療 病型ごとの治療

その他特殊な脳梗塞

著者： 及川博隆¹ 寺山靖夫¹

所属機関： ¹岩手医科大学内科学講座神経内科・老年科分野

ページ範囲：P.266 - P.269

ポイント

◎その他の脳梗塞はNINDS分類の脳梗塞3病型に含まれないものを指す．

◎病因はアテローム硬化以外の血管性病変，血液凝固異常，悪性腫瘍，血管攣縮，経口避妊薬，片頭痛，脳静脈・静脈洞血栓症などが挙げられる．

参考文献

1）高木　誠，後藤　淳：抗リン脂質抗体症候群，篠原幸人，他（編）：脳卒中治療ガイドライン2009, pp 99-100，協和企画，2009

2）宮田茂樹：血栓症ハイリスク因子としてのヘパリン起因性血小板減少症―診断と治療，最近の進歩―. Therapeutic Research 30：1087-1096, 2009

3）北川泰久：特殊な脳梗塞の診断と治療　血管炎・線維筋形成不全．神経内科58：379-390, 2003

4）長田　乾，山﨑貴史：線維筋性形成異常症，篠原幸人，他（編）：脳卒中治療ガイドライン2009, pp 263，協和企画，2009

5）田平　武：CADASILの臨床・病理像と遺伝子異常．神経内科72：385-390, 2010

6）福武敏夫：CARASIL―脳小血管病・禿頭・脊椎変性をきたす常染色体劣性遺伝性疾患．神経内科72：391-399, 2010

7）飯塚高浩：MELASの脳卒中様発作の病態と治療．臨床神経48：1006-1009, 2008

8）内山真一郎，清水優子：悪性腫瘍患者にみられる脳梗塞（Trousseau症候群）．神経内科58：463-467, 2003