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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻2号

2013年02月発行

文献概要

連載 こんなときどうする?内科医のためのリハビリテーションセミナー・11

肝臓疾患

著者: 伊藤修1 上月正博2

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野 2東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻

ページ範囲:P.338 - P.340

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症例

〔56歳,女性〕

既往歴:高血圧,脂質異常症,変形性膝関節症

現病歴:33歳時に健診で肝機能障害を指摘され,肝生検により脂肪肝と診断された.グリチルリチン製剤,肝臓加水分解物投与で肝機能は改善した.46歳時に肝機能障害が再燃し,体重80kgで肥満があることから食事療法を指導された.しかし,食生活の改善はなく肝機能障害は持続,51歳時の肝生検で非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)と診断された.ピオグリタゾンの投与により肝脂肪化と線維化は改善したが,体重は最大103kgまで増加,ADL低下もあるため,リハビリテーション(以下,リハ)目的に当科入院となった.

参考文献

1)伊藤 修:肝臓リハビリテーション.上月正博(編):新編 内部障害のリハビリテーション,pp 226-230,医歯薬出版,2009
2)日本肝臓学会(編):NASH・NAFLDの診療ガイド,文光堂,pp 1-51, 2006
3)Kistler KD, et al:Physical activity recommendations exercise intensity, and histological severity of nonalcoholic fatty liver disease. Am J Gastoenterol 106:460-468, 2011
4)Baba CS, et al:Effect of exercise and dietary modification on serum aminotransferase levels in patients with nonalcoholic steatohepatitis. J Gastroenterol Hepatol 21:191-198, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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