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連載 こんなときどうする?内科医のためのリハビリテーションセミナー・11
肝臓疾患
著者: 伊藤修1 上月正博2
所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野 2東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻
ページ範囲:P.338 - P.340
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既往歴:高血圧,脂質異常症,変形性膝関節症
現病歴:33歳時に健診で肝機能障害を指摘され,肝生検により脂肪肝と診断された.グリチルリチン製剤,肝臓加水分解物投与で肝機能は改善した.46歳時に肝機能障害が再燃し,体重80kgで肥満があることから食事療法を指導された.しかし,食生活の改善はなく肝機能障害は持続,51歳時の肝生検で非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)と診断された.ピオグリタゾンの投与により肝脂肪化と線維化は改善したが,体重は最大103kgまで増加,ADL低下もあるため,リハビリテーション(以下,リハ)目的に当科入院となった.
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