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特集 免疫反応と疾患 自己免疫疾患・炎症性疾患の免疫異常
多発性筋炎・皮膚筋炎
著者: 上阪等1
所属機関: 1東京医科歯科大学大学院膠原病・リウマチ内科学
ページ範囲:P.428 - P.432
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◎多発性筋炎・皮膚筋炎は自己免疫に基づく炎症性筋疾患で,典型的皮疹を伴うものが皮膚筋炎である.
◎筋傷害の病態は,多発性筋炎はCD8+細胞傷害性T細胞による傷害,皮膚筋炎は血管障害が原因であるという古い見方があった.
◎現在は,両疾患の筋傷害病態は,免疫学的にも,治療反応性からも明確には区別し難い.
◎多発性筋炎・皮膚筋炎は自己免疫に基づく炎症性筋疾患で,典型的皮疹を伴うものが皮膚筋炎である.
◎筋傷害の病態は,多発性筋炎はCD8+細胞傷害性T細胞による傷害,皮膚筋炎は血管障害が原因であるという古い見方があった.
◎現在は,両疾患の筋傷害病態は,免疫学的にも,治療反応性からも明確には区別し難い.
参考文献
1)Sontheimer RD:Skin manifestations of systemic autoimmune connective tissue disease;Diagnostics and therapeutics. Best Pract Res Clin Rheumatol 18:429-462, 2004
2)Nishio J, et al:Clonal biases of peripheral CD8 T cell repertoire directly reflect local inflammation in polymyositis. J Immunol 167:4051-4058, 2001
3)Sugihara T, et al:A new murine model to define the critical pathologic and therapeutic mediators of polymyositis. Arthritis Rheum 56:1304-1314, 2007
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