文献詳細
文献概要
書評
―青木省三・村上伸治 編 野村総一郎・中村 純・青木省三・朝田 隆・水野雅文 シリーズ編集―《精神科臨床エキスパート》専門医から学ぶ―児童・青年期患者の診方と対応
著者: 大森哲郎1
所属機関: 1徳島大学大学院・精神医学
ページ範囲:P.561 - P.561
文献購入ページに移動一般精神科医のニーズに,最も実践的な観点から答えてくれる一冊
児童・青年精神医学の専門家が,一般の精神科医に向けて児童・青年期患者の診方と対応を述べた貴重な一冊である.編者の序文によると,「執筆者には,自分の経験と勉強を通して身につけた臨床のエッセンスを,先輩が後輩に伝えるようなつもりで記していただいた」とのことである.この意図が実に見事に実現している.
執筆は24名の児童・青年期を専門とする精神科医.このうち大学などの教育研究機関に所属するのは8名,病院や福祉施設などに所属するのが10名,クリニック6名という構成である.臨床の第一線に立っているセンスのよい臨床医を主とした布陣とみてよいだろう.構成は,「子どもの面接・評価・診断」「子どもへのアプローチ・治療総論」「子どもの精神症状の診方」「子どもの周囲へのアプローチ」と4部からなり,各部はいくつかの章に分かれて,全部で24章,執筆者一人が一つの章を担当している.
児童・青年精神医学の専門家が,一般の精神科医に向けて児童・青年期患者の診方と対応を述べた貴重な一冊である.編者の序文によると,「執筆者には,自分の経験と勉強を通して身につけた臨床のエッセンスを,先輩が後輩に伝えるようなつもりで記していただいた」とのことである.この意図が実に見事に実現している.
執筆は24名の児童・青年期を専門とする精神科医.このうち大学などの教育研究機関に所属するのは8名,病院や福祉施設などに所属するのが10名,クリニック6名という構成である.臨床の第一線に立っているセンスのよい臨床医を主とした布陣とみてよいだろう.構成は,「子どもの面接・評価・診断」「子どもへのアプローチ・治療総論」「子どもの精神症状の診方」「子どもの周囲へのアプローチ」と4部からなり,各部はいくつかの章に分かれて,全部で24章,執筆者一人が一つの章を担当している.
掲載誌情報