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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻4号

2013年04月発行

文献概要

特集 エマージェンシーの予兆を察知する―リスクを評価し危機に備える リスクの組み合わせから隠れた危険を察知する

担癌患者+腰背部痛

著者: 蓮尾隆博1 山中克郎2

所属機関: 1国立病院機構名古屋医療センター内科 2藤田保健衛生大学総合救急内科

ページ範囲:P.648 - P.652

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ポイント

◎担癌患者にはoncologic emergencyという緊急事態が起こりうることを知っておく.早急に対応しないと不可逆的な障害を残したり,生命の危機に陥いることもある.

◎担癌患者が腰背部痛を訴えて来院した場合,脊髄圧迫症の可能性を疑って病歴を聴取し,神経学的異常所見がないか必ずチェックしなければならない.

◎脊髄圧迫症は早期診断,早期治療が大事である.何はともあれ疑ったら迅速に対応する.

参考文献

1)大江裕一郎,他:がん救急マニュアル,メジカルビュー,2011
2)国立がん研究センター内科レジデント(編):がん診療レジデントマニュアル,第5版,医学書院,2011
, 2012
, 2012
5)野口善令(監訳):救急診療のピットフォール,pp 59-69,特定非営利活動法人健康医療評価研究機構,2012
6)Patchell R A, et al:Direct decompressive surgical resection in the treatment of spinal cord compression caused by metastatic cancer;A randomised trial. Lancet 366:643-648, 2005
7)Rades D, et al:Matched pair analysis comparing surgery followed by radiotherapy and radiotherapy alone for metastatic spinal cord compression. J Clin Oncol 28:3597-3604, 2010
8)Huang J, Jatoi A:Morbidity and mortality in patients with cancer who become nonambulatory after spinal cord compression;A case series on end-of-life care. J Palliat Med 12:219-222, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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