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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻5号

2013年05月発行

文献概要

特集 胃食道逆流症(GERD)―“胸やけ”を診療する 疫学と病態

GERD/Barrett食道の疫学

著者: 宮本真樹1 春間賢2

所属機関: 1県立広島病院総合診療科 2川崎医科大学消化管内科

ページ範囲:P.774 - P.776

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ポイント

◎欧米に多く,わが国には少ないとされてきたGERD・逆流性食道炎は,近年,食生活の欧米化,H. pylori感染率の低下などから,急激に増加している.

◎GERDの合併症の1つであるBarrett食道は,Barrett食道癌(食道腺癌)の発生母地として注目されている.

◎現時点で,欧米に比べ,Barrett食道癌の発生は稀とされている.しかしながらBarrett食道癌の増加とGERDの増加にはタイムラグがあったとの欧米からの報告もあり,今後注意を要する.

参考文献

1)大原秀一,他:全国調査による日本人の胸やけ・逆流性食道炎に関する疫学的調査.日消誌102:1010-1024, 2005
2)Hongo M, Shoji T:Epidemiology of reflux disease and CLE in East Asia. J Gastroenterol 38(suppl 15):25-30, 2003
3)河野辰幸,他:日本人のBarrett粘膜の頻度.Gastroenterol Endsc 47:951-961, 2005
4)Pera M, et al:Increasing incidence of adenocarcinoma of esophagus and esophagogastric junction. Gastroenterology 104:510-513, 1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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