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特集 胃食道逆流症(GERD)―“胸やけ”を診療する 診断
逆流性食道炎,Barrett食道,Barrett食道腺癌の内視鏡診断
著者: 天野祐二1
所属機関: 1国際医療福祉大学化学療法研究所附属病院内視鏡部
ページ範囲:P.785 - P.788
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◎逆流性食道炎の診断一致性の向上のために,食道下部を十分に伸展させて正確に観察を行うことが大切である.
◎Barrett食道の内視鏡診断は,正確な食道胃接合部の位置診断が基本となる.本邦では食道柵状血管の下端とすることが多いが,胃の縦走襞の上端も食道胃接合部として定義されている.
◎Barrett食道腺癌の内視鏡診断は,発生部位の特異性や炎症の存在を考慮に入れて行う必要がある.
◎LSBE症例は坦癌率が高いので,丁寧な内視鏡観察に加えて,積極的にサーベイランス生検を行うことが望ましい.
◎逆流性食道炎の診断一致性の向上のために,食道下部を十分に伸展させて正確に観察を行うことが大切である.
◎Barrett食道の内視鏡診断は,正確な食道胃接合部の位置診断が基本となる.本邦では食道柵状血管の下端とすることが多いが,胃の縦走襞の上端も食道胃接合部として定義されている.
◎Barrett食道腺癌の内視鏡診断は,発生部位の特異性や炎症の存在を考慮に入れて行う必要がある.
◎LSBE症例は坦癌率が高いので,丁寧な内視鏡観察に加えて,積極的にサーベイランス生検を行うことが望ましい.
参考文献
1)Savary M, et al:The esophagus handbook and atlas of endoscopy, Sassmann AG(ed)Solothurn, Switzerland, 1987
2)Armstrong D, et al:The endoscopic assassment of esophagitis;A progress report on observer agreement. Gastroenterology 111:85-92, 1996
3)星原芳雄,他:逆流性食道炎―内視鏡診断.日臨58:1808-1812, 2000
4)Armstrong D:Review article;Towards consistency in the endoscopic diagnosis of Barrett's oesophagitis and columnar metaplasia. Aliment Pharmacol Ther 20(Suppl. 5):40-47, 2004
5)天野祐二,他:食道胃接合部の観察法.Gastroenterol Endosc 54:3189-3202, 2012
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