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特集 胃食道逆流症(GERD)―“胸やけ”を診療する 診断
GERD関連食道疾患の病理診断
著者: 向所賢一1
所属機関: 1滋賀医科大学分子診断病理学
ページ範囲:P.790 - P.792
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◎胃食道逆流症(GERD)は,Barrett食道や食道腺癌の危険因子である.
◎GERD症例に特異的な組織学的所見はないが,基底層の過形成や粘膜上皮の細胞間隙拡大は,胃食道逆流の指標として比較的有効である.
◎本邦では,Barrett粘膜は,“胃から連続性に伸びる円柱上皮で,腸上皮化生の有無を問わない”と定義されている.
◎胃食道逆流症(GERD)は,Barrett食道や食道腺癌の危険因子である.
◎GERD症例に特異的な組織学的所見はないが,基底層の過形成や粘膜上皮の細胞間隙拡大は,胃食道逆流の指標として比較的有効である.
◎本邦では,Barrett粘膜は,“胃から連続性に伸びる円柱上皮で,腸上皮化生の有無を問わない”と定義されている.
参考文献
1)Fiocca R, et al:Microscopic esophagitis and Barrett's esophagus;The histology report. Dig Liver Dis 43:S319-S330, 2011
2)向所賢一,他:Barrett食道癌の組織発生―人体病理と実験病理から.胃と腸46:1861-1874, 2011
3)Schlemper RJ, et al:The Vienna classification of gastrointestinal epithelial neoplasia. Gut 47:251-255, 2000
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