文献詳細
特集 胃食道逆流症(GERD)―“胸やけ”を診療する
注目すべき背景疾患
GERDと骨粗鬆症に伴う危弱性骨折による亀背,それによる食道裂孔ヘルニアとの関連
著者: 茂木文孝1 草野元康2
所属機関: 1群馬県健康づくり財団 2群馬大学医学部附属病院光学医療診療部
ページ範囲:P.824 - P.827
文献概要
◎骨粗鬆症も逆流性食道炎も,高齢者では女性に有病率が高い.
◎骨粗鬆症による亀背は腹圧上昇をもたらして裂孔ヘルニアを惹起すると考えられる.
◎骨粗鬆症に伴う逆流性食道炎は難治化しやすく,プロトンポンプ阻害薬の投与量や投与方法を変更せざるをえないことが多い.
◎骨粗鬆症にGERD症状を認めた場合には,ビスホスホネート製剤や非ステロイド消炎薬の影響も念頭に診察する必要がある.
参考文献
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