文献詳細
特集 胃食道逆流症(GERD)―“胸やけ”を診療する
GERDの治療
文献概要
ポイント
◎逆流性食道炎の治療の第一選択は薬物治療であるが半永久的に内服し続けなければならず,また物理的な逆流には薬物療法での治療は不可能である.
◎Endoluminal surgeryとしては,縫合法,焼灼法,局注法の3種類がある.
◎手術に比較して低侵襲であり,再治療が可能である.約50~70%の患者は薬物療法から離脱できている.
◎Endoluminal surgeryのデバイスは現在入手困難な状況であり,今後これらの治療法はGERDではなく肥満の治療に移行する傾向にある.
◎これらのことを考慮して,日本独自の方法を開発する必要があり,新たにわれわれは粘膜切除法を考案し現在検討している段階である.
◎逆流性食道炎の治療の第一選択は薬物治療であるが半永久的に内服し続けなければならず,また物理的な逆流には薬物療法での治療は不可能である.
◎Endoluminal surgeryとしては,縫合法,焼灼法,局注法の3種類がある.
◎手術に比較して低侵襲であり,再治療が可能である.約50~70%の患者は薬物療法から離脱できている.
◎Endoluminal surgeryのデバイスは現在入手困難な状況であり,今後これらの治療法はGERDではなく肥満の治療に移行する傾向にある.
◎これらのことを考慮して,日本独自の方法を開発する必要があり,新たにわれわれは粘膜切除法を考案し現在検討している段階である.
参考文献
1)樋口和秀,他:逆流性食道炎の治療(4)Endoluminal surgeryの進歩,特集逆流生食道炎をめぐる新しい流れ.臨消内科19:1648-1654, 2004
2)樋口和秀,他:胃食道逆流症に対し内視鏡的食道噴門部皺襞形成術を施行した本邦初症例およびその後の6症例の成績について.クリニカ30(Supple):18-21, 2005
3)樋口和秀,他:GERD(逆流性食道炎)に対する内視鏡治療.Gastroenterol Endosc 12:2763-2771, 2006
4)時岡 聡,梅垣英次,樋口和秀:第96回日本消化器病学会総会パネルディスカッション4.難治性GERDに対する内視鏡治療―ELGPからESDを応用した噴門形成術へ.日消誌19:1648-1654, 2010
5)Higuchi K, et al:Four-year follow-up of the first case of gastroesophageal reflux disease treated with endoluminal gastroplication in Japan. J Gastroenterol 42:325-327, 2007
掲載誌情報