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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻5号

2013年05月発行

文献概要

連載 皮膚科×アレルギー膠原病科合同カンファレンス・14

混合性結合組織病(MCTD)患者の皮疹と蛋白尿

著者: 岡田正人1 衛藤光2

所属機関: 1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(SLE,関節リウマチ,小児リウマチ) 2聖路加国際病院皮膚科

ページ範囲:P.894 - P.898

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後期研修医(アレルギー膠原病科) 今回は35歳の混合性結合組織病(MCTD)の患者さんです.MCTDは16歳の時に,Raynaud現象,抗核抗体640倍,抗U1RNP抗体高値陽性,関節痛,心外膜炎,筋肉痛から診断され,ステロイドパルスなどの治療で軽快したとのことです.ここ10年ほどは当院に通院されており,妊娠時の蛋白尿などはありましたが,入院歴もなく最近までは比較的安定していました.今回,職場での大きなストレスがあり体調がすぐれないなか,お子さんの運動会で一日中炎天下にいたところ,発熱,倦怠感,皮疹の増悪をきたしたので受診され,検査にて蛋白尿の出現を認めています.細胞性円柱などの尿沈査はなく,クレアチニン,血清補体値は正常です.

後期研修医(皮膚科) 米国ではMCTDという診断名を最近はあまり使わなくなっているようですが.

参考文献

1)新井春枝:皮膚病理からみたエリテマトーデス.Monthly Book Derma 99:8-16, 2005
2)百瀬葉子,他:組織学的に膠原病繊維アタック型反応を認めた全身性エリテマトーデスの臨床的検討.日皮会誌120:1209-1216, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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