文献詳細
特集 最新の動脈硬化診療―どう診断し,どう治療するか?
予防と治療の進め方
文献概要
ポイント
◎HDL-C値と冠動脈疾患発症には,LDL-C値とは独立した負の相関関係がある.
◎HDLはコレステロール引き抜き作用をはじめとしたさまざまな心臓病防御作用を有している.
◎HDL-C値の上昇を標的とした薬物の量的アプローチでは必ずしもポジティブな結果は得られておらず,HDLの多面的作用に着目した質的アプローチが重要視され始めた.
◎HDL-C値と冠動脈疾患発症には,LDL-C値とは独立した負の相関関係がある.
◎HDLはコレステロール引き抜き作用をはじめとしたさまざまな心臓病防御作用を有している.
◎HDL-C値の上昇を標的とした薬物の量的アプローチでは必ずしもポジティブな結果は得られておらず,HDLの多面的作用に着目した質的アプローチが重要視され始めた.
参考文献
1)Rader DJ, deGoma EM:Approach to the Patient with Extremely Low HDL-Cholesterol. J Clin Endocrinol Metab 97:3399-3407, 2012
2)日本動脈硬化学会:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版,2012
3)Jones PH, et al:Comparison of the efficacy and safety of rosuvastatin versus atorvastatin, simvastatin, and pravastatin across doses(STELLAR Trial). Am J Cardiol 92:152-160, 2003
4)deGoma EM, Rader DJ:Novel HDL-directed pharmacotherapeutic strategies. Nature Rev Cardiol 8:266-277, 2011
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