文献詳細
特集 “実践的”抗菌薬の使い方―その本質を理解する
総論:薬剤同士の“同じ部分=類似性”をまとめてその特徴を理解する 【対象微生物でまとめる】
文献概要
ポイント
◎嫌気性菌感染はフォーカスや臨床状況で疑う.
◎嫌気性菌はしばしば培養での検出,同定が難しい.
◎嫌気性菌感染の多くは好気性菌との混合感染であり,両者のカバーが必要である.
◎横隔膜上と横隔膜下によって,治療に用いる抗菌薬は異なる.横隔膜下は嫌気性菌の量が多く,かつ耐性のBacteroides 属が多い.
◎今のところβラクタマーゼ配合ペニシリン,カルバペネム,メトロニダゾール,チゲサイクリンに対する嫌気性菌の耐性はほとんどない.
◎セファマイシン,クリンダマイシン,モキシフロキサシンは横隔膜上でも横隔膜下でもin vitro での嫌気性菌の耐性が増えている.
◎嫌気性菌感染はフォーカスや臨床状況で疑う.
◎嫌気性菌はしばしば培養での検出,同定が難しい.
◎嫌気性菌感染の多くは好気性菌との混合感染であり,両者のカバーが必要である.
◎横隔膜上と横隔膜下によって,治療に用いる抗菌薬は異なる.横隔膜下は嫌気性菌の量が多く,かつ耐性の
◎今のところβラクタマーゼ配合ペニシリン,カルバペネム,メトロニダゾール,チゲサイクリンに対する嫌気性菌の耐性はほとんどない.
◎セファマイシン,クリンダマイシン,モキシフロキサシンは横隔膜上でも横隔膜下でも
参考文献
1)Mandell GL, et al:Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases, 7th ed, Churchill Livingstone, Philadelphia, 2010
2)日本化学療法学会,日本嫌気性菌感染症研究会:嫌気性菌感染症診断・治療ガイドライン,2007
3)Solomkin JS, et al:Diagnosis and management of complicated intra-abdominal infection in adults and children;Guidelines by the Surgical Infection Society and the Infectious Diseases Society of America. Clin Infect Dis 50:133-164, 2010
掲載誌情報