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特集 “実践的”抗菌薬の使い方―その本質を理解する 各論:薬剤同士の“違い=個別性”を理解して実践的な使い分けを習得する
セファゾリンとオキサシリン/ナフシリン
著者: 岩渕千太郎1
所属機関: 1都立墨東病院感染症科
ページ範囲:P.1208 - P.1211
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◎セファロスポリンは治療対象となる菌種で5世代(国内では4世代)に分類される.
◎黄色ブドウ球菌はペニシリン感受性,メチシリン感受性の有無で使用する抗菌薬が変わる.
◎セファゾリンは皮膚軟部組織感染症,市中尿路感染症などで感受性良好な菌種に対して有効な薬剤である.
◎感受性があれば,中枢神経感染のような特殊な状況を除き,広域な抗菌薬からセファゾリンにde-escalationすることは適正使用の観点からも重要である.
◎セファロスポリンは治療対象となる菌種で5世代(国内では4世代)に分類される.
◎黄色ブドウ球菌はペニシリン感受性,メチシリン感受性の有無で使用する抗菌薬が変わる.
◎セファゾリンは皮膚軟部組織感染症,市中尿路感染症などで感受性良好な菌種に対して有効な薬剤である.
◎感受性があれば,中枢神経感染のような特殊な状況を除き,広域な抗菌薬からセファゾリンにde-escalationすることは適正使用の観点からも重要である.
参考文献
1)Chambers HF:Penicillins and β-Lactam Inhibitors, Mandell GL, et al(eds):Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases, 7th ed, pp 309-322, Churchill Livingstone, Philadelphia, 2009
(Including Staphylococcal toxic shock), Mandell GL, et al(eds):Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases, 7th ed, pp2543-2578, Churchill Livingstone, Philadelphia, 2009
3)青木 眞:レジデントのための感染症診療マニュアル,第2版,医学書院,2008
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