icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina50巻7号

2013年07月発行

文献概要

特集 “実践的”抗菌薬の使い方―その本質を理解する 各論:薬剤同士の“違い=個別性”を理解して実践的な使い分けを習得する

メロペネムとイミペネム・シラスタチンとドリペネム

著者: 久保健児1

所属機関: 1日本赤十字社和歌山医療センター感染症内科部・救急科部

ページ範囲:P.1220 - P.1225

文献購入ページに移動
ポイント

◎最悪の「思考停止」型医療は,(原因微生物の想定をせずに)「重症だからカルバペネムを使おう」と短絡することである.

◎その次に最悪なのは,「必要な培養検体を採取せずにカルバペネムを投与してしまう」ことである.

◎カルバペネムを使いこなすには,「カルバペネムでなければ治せない菌」を把握することである.一般医が知っておくべきなのは,医療関連感染症で問題になることが多いESBL産生菌などである.

参考文献

1)羽田野義郎,大曲貴夫:カルバペネムと抗MRSA薬を正しく使用せよ.Intensivist 3:91-100,2011
2)Chambers HF:Carbapenems and Monobactams, Mandell GL, et al(eds):Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases, 7th ed, pp341-345, Churchill Livingstone, London, 2009
3)三鴨廣繁,山岸由佳:カルバペネム系抗菌薬の使い方,日本化学療法学会(編):抗菌薬適正使用生涯教育テキスト,pp91-111,日本化学療法学会,2008
4)FDA Statement on recently terminated clinical trial with Doribax(doripenem), Safety Announcement[01-05-2012] http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm285883.htm(2013年1月アクセス)
;Comparison of risks associated with different antipseudomonal agents. Antimicrob Agents Chemother 43:1379-1382, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?