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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻7号

2013年07月発行

文献概要

特集 “実践的”抗菌薬の使い方―その本質を理解する 各論:薬剤同士の“違い=個別性”を理解して実践的な使い分けを習得する

バンコマイシンとテイコプラニン

著者: 上原由紀12

所属機関: 1順天堂大学医学部感染制御科学 2順天堂大学医学部総合診療科

ページ範囲:P.1236 - P.1239

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ポイント

◎現在でもバンコマイシンは薬剤耐性グラム陽性菌の標準的治療薬である.

◎バンコマイシンはトラフ濃度を測定し,目標濃度を十分に保つ必要がある.

◎テイコプラニンはバンコマイシンに比較し副作用が少なく使用しやすい薬剤であるが,臨床効果がバンコマイシンに勝るという報告はない.

◎腸球菌に対してテイコプラニンを使用する場面は,現在はほとんどない.

参考文献

1)Rybak M, et al:Therapeutic monitoring of vancomycin in adult patients;A consensus review of the American Society of Health-System Pharmacists, the Infectious Diseases Society of America, and the Society of Infectious Diseases Pharmacists. Am J Health-Syst Pharm 66:82-98, 2009
. J Infect Chemother 18:10-16, 2012
infections in adults and children. Clin Infect Dis 52:1-38, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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