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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻7号

2013年07月発行

文献概要

特集 “実践的”抗菌薬の使い方―その本質を理解する 各論:薬剤同士の“違い=個別性”を理解して実践的な使い分けを習得する

クリンダマイシン

著者: 竹下望12

所属機関: 1国立国際医療研究センター国際感染症センター 2国立国際医療研究センター感染症内科

ページ範囲:P.1255 - P.1257

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ポイント

◎クリンダマイシンは嫌気性菌,グラム陽性球菌などに有効である.

◎ただし,嫌気性菌,グラム陽性菌ともに耐性菌が増加傾向であることが報告されている.特にグラム陽性菌では,マクロライドに耐性が誘導されることから,マクロライド耐性の場合,Dテストによる確認検査が必要である.

◎グラム陽性球菌の毒素産生を抑制する効果があるため,状況に応じて使用できる.なお,この場合はクリンダマイシン感受性と表記されたすべての場合に適応できるわけではない.

参考文献

1)Japanese Society of Chemotherapy Committee on guidelines for treatment of anaerobic infections,Japanese Association for Anaerobic Infections Research:Chapter 1-1. Anaerobic infections(General);epidemiology of anaerobic infections. J Infect Chemother 17 Suppl 1:4-12, 2011
2)青木 眞:レジデントのための感染症診療マニュアル,pp 202-207,第2版,医学書院
3)Sivapalasingam S, et al:Macrolides, Clindamycin, and Ketdides, Mandell KL, et al(eds):Principles and Practice of Infectious Diseases, pp 427-448, 7th ed, Churchill Livingstone, 2009
4)Dial S, et al:Patterns of antibiotic use and risk of hospital admission because of Clostridium difficile infection. Can Med Assoc J 179:767-772, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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