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書評
―四元秀毅,山岸文雄,永井英明 著―医療者のための結核の知識第4版
著者: 長尾啓一12
所属機関: 1千葉大学 2東京工業大学
ページ範囲:P.1261 - P.1261
文献購入ページに移動 評判の高い本書が上梓されたのは2001年3月であり,この度早くも第4版となった.医科学の進歩のスピードが目覚ましいからではあるが,結核医療が政策医療であることも理由の1つである.初版の序を読み直してみると,結核に立ち向かう著者たちの思いが伝わってくる.病原微生物としては不器用で鈍重であるが,紀元前からしたたかに生き延びてきた結核菌に畏敬の念を抱いているようにも読み取れる.そして今回の版では新たな著者により遺漏なく最新の知見が加えられ,さらに充実した.
結核医療は結核専門の医師だけでなるものでなく,一般医家,コメディカルスタッフ,行政職員との協働がなければ成り立ちゆくものではない.したがってそこに関与する者全てに,結核に関する必要最小限の知識を有していることが求められる.そのためには幅広い職種を対象とした結核に関する良書が必要となるが,本書こそまさにその目的に叶った書であろう.
結核医療は結核専門の医師だけでなるものでなく,一般医家,コメディカルスタッフ,行政職員との協働がなければ成り立ちゆくものではない.したがってそこに関与する者全てに,結核に関する必要最小限の知識を有していることが求められる.そのためには幅広い職種を対象とした結核に関する良書が必要となるが,本書こそまさにその目的に叶った書であろう.
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