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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻8号

2013年08月発行

文献概要

特集 今日から役立つ高血圧診療のノウハウ 降圧治療のノウハウ

各種降圧薬の特徴と適応,使用上の注意

著者: 植田真一郎1

所属機関: 1琉球大学大学院医学研究科臨床薬理学

ページ範囲:P.1406 - P.1415

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ポイント

◎主要な降圧薬としてはCa拮抗薬,ACE阻害薬,アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB),利尿薬,β遮断薬がある.これらを使用しても降圧が不十分であるとき,あるいはこれらの薬剤が使用できないとき,α遮断薬,抗アルドステロン薬,直接レニン阻害薬も降圧薬として使用することができる.

◎利尿薬は併用薬として承認用量よりも低用量で用いる.

◎Ca拮抗薬,利尿薬,β遮断薬はプラセボと比較した臨床試験で心血管イベントリスクの減少が報告されており,ACE阻害薬やARBはそれまでの標準治療と比較して同等あるいは優れると報告されている.

◎ACE阻害薬では心不全,心筋梗塞後の左室機能低下,動脈硬化性疾患ハイリスク患者での予後を改善することが報告されており,ARBはこれらの疾患患者においてACE阻害薬が使用できない場合に適応となる.

◎β遮断薬は狭心症のほか心不全に適応をもつものがある.

◎肝臓で代謝される降圧薬(Ca拮抗薬)は相互作用をもつ薬剤(リファンピシン,マクロライド,グレープフルーツジュースなど)に注意する.

◎非ステロイド系抗炎症薬はほぼすべての降圧薬の薬効を減弱させる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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