icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina50巻8号

2013年08月発行

文献概要

特集 今日から役立つ高血圧診療のノウハウ 降圧治療のノウハウ

治療抵抗性高血圧への対応

著者: 河野雄平1

所属機関: 1国立循環器病研究センター高血圧・腎臓科

ページ範囲:P.1432 - P.1434

文献購入ページに移動
ポイント

◎治療抵抗性高血圧患者の診療においては,治療抵抗性の要因に留意し,それに応じた対策が重要である.

◎患者側の要因として,服薬アドヒアランス不良,生活習慣の不良(食塩過剰摂取,肥満,過剰飲酒など)に留意する.

◎医師側の要因は,降圧薬の使い方(利尿薬の不使用,類似の降圧薬の組み合わせ,用量不足)や,血圧を上げる薬剤の使用などである.

◎高血圧自体の要因には,白衣現象,腎障害,二次性高血圧などがある.

◎薬物治療では作用機序が異なる降圧薬を十分量用いることと利尿薬を含めることが基本で,不十分な場合には多剤を併用する.

参考文献

1)Calhoun DA, et al:Resistant hypertension:diagnosis, evaluation, and treatment;A scientific statement from the American Heart Association Professional Education Committee of the Council for High Blood Pressure Research. Hypertension 51:1403-1419, 2008
2)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2009,ライフサイエンス出版,2009
3)河野雄平:治療抵抗性高血圧への対処.日内会誌101:707-711, 2012
4)Krum H, et al:Device-based antihypertensive therapy;Therapeutic modulation of the autonomic nervous system. Circulation 123:209-215, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?