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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻8号

2013年08月発行

文献概要

特集 今日から役立つ高血圧診療のノウハウ 合併症を有する高血圧への対応―何を使ってどこまで下げるか?

慢性腎臓病(CKD)

著者: 柏原直樹1 桑原篤憲1 藤本壮八1

所属機関: 1川崎医科大学腎臓・高血圧内科

ページ範囲:P.1445 - P.1449

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ポイント

◎慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)では,降圧療法が腎障害の進展抑制,心血管病合併抑制において重要な役割を果たす.

◎診察室血圧130/80mmHg以下を目標として,家庭血圧も含めた安定した降圧達成が重要である.

◎糖尿病あるいは蛋白尿を呈するCKD患者では,RAS阻害薬が第一選択薬となる.

◎RAS阻害薬単独で十分な効果が得られない場合は,少量利尿薬あるいはCa拮抗薬の併用を行う.

◎CKDでは原疾患と患者背景を考慮した降圧薬の選択,降圧目標設定など,個別化医療の実践が求められる.

参考文献

1)日本腎臓学会(編):CKD診療ガイド2012,東京医学社,2012
2)Bakris GL, et al:Preserving renal function in adults with hypertension and diabetes;A consensus approach. National Kidney Foundation Hypertension and Diabetes Executive Committees Working Group. Am J Kidney Dis 36:646-661, 2000
3)Tatasciore A, et al:Awake systolic blood pressure variability correlates with target-organ damage in hypertensive subjects. Hypertension 50:325-332, 2007
4)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2009,ライフサイエンス出版,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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