文献詳細
特集 今日から役立つ高血圧診療のノウハウ
合併症を有する高血圧への対応―何を使ってどこまで下げるか?
高尿酸血症合併高血圧
著者: 浜田紀宏1 谷口晋一1 久留一郎2
所属機関: 1鳥取大学医学部地域医療学講座 2鳥取大学大学院医学系研究科再生医療学部門
ページ範囲:P.1450 - P.1454
文献概要
◎レニン・アンジオテンシン系(RAS)亢進,インスリン抵抗性,交感神経,腎障害,血管障害などとの関連から,高尿酸血症と高血圧は併存しやすい.
◎広範囲をカバーする厳選された検体検査を定期的に行い,判定には複数回のデータを縦覧し,トレンドを意識する.
◎女性,痛風患者は高尿酸血症のなかでも高リスクと考える.また,アルコールによる早朝高血圧,果糖による血清尿酸値上昇に留意する.
◎降圧薬物療法は,可能な限り血清尿酸値の上昇が最小限となる組み合わせとする.特にサイアザイド利尿薬の使用法に注意する.
◎基本的には「6・7・8のルール」を踏襲するが,治療目標は合併症の発症・進展阻止であり,血圧値,臨床検査値を変化させることを自己目的化してはならない.
参考文献
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