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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻9号

2013年09月発行

文献概要

特集 内科医のためのクリニカル・パール2 神経

脳卒中のクリニカル・パール

著者: 上原敏志1 豊田一則1

所属機関: 1国立循環器病研究センター脳血管内科

ページ範囲:P.1598 - P.1601

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脳卒中は発症後できるだけ早く対応すべき救急疾患である

 脳卒中は,脳梗塞,脳出血,くも膜下出血に大別される.そのなかで最も多いのは脳梗塞であり全体の約7割を占める.脳梗塞に対しては,発症4.5時間以内のrt-PA(アルテプラーゼ)静注による血栓溶解療法や発症8時間以内の血管内治療などの超急性期治療が可能である.これらの治療は発症から治療開始までの時間が早ければ早いほど効果が期待できるため,一刻を争って対応しなければいけない.救急外来でのベッドサイド処置としては,意識・呼吸・血圧・脈拍などのバイタルサインチェックをしながら同時並行で,病歴聴取,神経学的診察を行う.併せて,心電図,静脈ルート確保,血液検査,胸部X線検査を行ったうえで,頭部CT,MRIなどの画像検査へと進めていく.

参考文献

1)日本脳卒中学会脳卒中医療向上・社会保険委員会rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法指針改訂部会:rt-PA(アルテプラーゼ)静注療法適正治療指針第二版2012年10月.脳卒中34:443-480, 2012
2)Lavallee PC, et al:A transient ischemic attack clinic with round-the-clock access(SOS-TIA);Feasibility and effects. Lancet Neurol 6:953-960, 2007
3)Rothwell PM, et al:Effect of urgent treatment of transient ischaemic attack and minor stroke on early recurrent stroke(EXPRESS study);A prospective population-based sequential comparison. Lancet 370:1432-1442, 2007
4)Johnston SC, et al:Validation and refinement of scores to predict very early stroke risk after transient ischemic attack. Lancet 369:283-292, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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