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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻9号

2013年09月発行

文献概要

特集 内科医のためのクリニカル・パール2 循環器

心不全のクリニカル・パール

著者: 佐藤直樹12

所属機関: 1日本医科大学武蔵小杉病院循環器内科・集中治療室 2日本医科大学武蔵小杉病院集中治療室

ページ範囲:P.1614 - P.1616

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急性期

収縮期血圧は,最も簡便かつ強力な予後規定因子である

 急性心不全の予後規定因子は多数あるが,最も簡便で明確なものに,入院時収縮期血圧がある(図1).ただし,病態は刻一刻と変化するために,最初は血圧が高かったが低下してくることもある.血圧を測定したら,病態をしっかりと把握し1分でも早く治療を開始することが大切である.このような観点に立ってクリニカルシナリオが提唱されている.クリニカルシナリオは血圧で病態を決めるものではなく,血圧を参考に病態を考慮して少しでも早期に治療を開始し,病態の再評価をしながら,軌道修正をしていくことを提唱している点に注意してほしい.

参考文献

1)Gheorghiade M, et al:Systolic blood pressure at admission, clinical characteristics, and outcomes in patients hospitalized with acute heart failure. JAMA 296:2217-2226, 2006
2)Stevenson LW, et al:The limited reliability of physical signs for estimating hemodynamics in chronic heart failure. JAMA 261:884-888, 1989
3)McLaughlin DP:Images in clinical medicine. Pulsus alternans. N Engl J Med 341:955, 1999
4)Zema MJ, et al:Left ventricular dysfunction;Bedside Valsalva manoeuvre. Br Heart J 44:560-569, 1980

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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