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文献詳細

雑誌文献

medicina50巻9号

2013年09月発行

文献概要

特集 内科医のためのクリニカル・パール2 内分泌

内分泌疾患のクリニカル・パール

著者: 横田健一1 柴田洋孝2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科 2大分大学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座

ページ範囲:P.1632 - P.1635

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発熱と咽頭痛を訴えた患者では甲状腺疾患を必ず鑑別診断に入れる

 発熱と咽頭痛を訴える患者では感冒と決めつけずに,亜急性甲状腺炎,急性化膿性甲状腺炎などの甲状腺疾患を必ず鑑別診断に入れながら診察する.診断のヒントとして亜急性甲状腺炎では甲状腺中毒症症状が,急性化膿性甲状腺炎では12歳以下で生じる左側(90%以上)の痛みが特徴的である.一方で,甲状腺癌の多くは頸部のしこりで気づかれることが多く,甲状腺結節が頸部の痛みにより見つかった場合,甲状腺良性腫瘍の出血をまず考える.

参考文献

1)名和田新,他:副腎ホルモン産生異常症の全国疫学調査.厚生省特定疾患「副腎ホルモン産生異常症」調査研究班平成10年度研究報告書,pp 11-55, 1999
2)Takayanagi R, et al:Epidemiologic study of adrenal gland disorders in Japan. Biomed Pharmacother 54:164s-168s, 2000
3)成瀬光栄,他:内分泌代謝専門医ガイドブック,改訂第3版,診断と治療社,2012
4)成瀬光栄,他:褐色細胞腫診療マニュアル,改訂第2版,診断と治療社,2012
5)上芝 元,他:厚労省副腎ホルモン産生異常に関する調査研究班,pp 11-19, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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