medicina50巻9号

2013年09月発行

特集 内科医のためのクリニカル・パール2 内分泌 〔心にのこる症例〕

診断に大切なのは，注意深い診察と一般検査の適切な理解

著者： 𠮷岡成人¹

所属機関： ¹NTT東日本札幌病院糖尿病内分泌内科

ページ範囲：P.1636 - P.1639

　内分泌代謝疾患に限らないことではあるが，患者の訴えをよく訊き，簡単ではあっても必要最小限の診察を行い，一般検査成績のわずかな異常を見逃さないことが重要である．臨床医としてのセンスを磨くということは，listen，touch，thinkという一連の作業のなかで「あれ，これはいつもと違う…」という感覚を持つことではないかと思う．

参考文献

1）木村博典：亜急性甲状腺炎．成瀬光栄，他（編）：内分泌代謝専門医ガイドブック，改訂第3版，pp162-164，診断と治療社，2012

2）橋本浩三：ACTH単独欠損症．成瀬光栄他（編）：内分泌代謝専門医ガイドブック，改訂第3版，pp103-107，診断と治療社，2012

3）日本糖尿病学会（編）：糖尿病専門医研修ガイドブック，改訂第5版，pp321-330，診断と治療社，2012