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書評
―金城光代,金城紀与史,岸田直樹 編―ジェネラリストのための内科外来マニュアル
著者: 松村真司1
所属機関: 1松村医院
ページ範囲:P.1579 - P.1579
文献購入ページに移動 一説によると,医師としての人生で,患者との出会いの95%は外来において行われるとのことである.その割には,卒前・卒後教育における外来診療の位置付けは大きくはない.外来教育といえば多くの場合救急外来での教育を指し,一般外来での教育は始まったばかりである.現在でも,一般外来を担当する医師たちは,手さぐりで学んでいくことが多いのであろう.本書はそのような医師を対象に書かれた,優れた内科外来マニュアルである.
外来診療に熟達するために会得すべきもの,それは急性疾患の診断アプローチに始まり,慢性疾患のマネジメント,予防とスクリーニング・健康増進,そして複雑な問題を時間内で適切な解決に導く交渉技術に至るまで,カバーすべき分野は広大である.とりわけ,総合内科外来においては,これらの基本知識と,適切な戦略スキルを,ありふれた健康問題全般にわたって身につけることが求められるのであるが,これは簡単なようにみえて難しい.特にジェネラリストは,これらの問題に対し,いかに幅広く,いかに深く,そしていかに最新の知識で対処し続けられるかが,その診療の質を決めるものになるのである.
外来診療に熟達するために会得すべきもの,それは急性疾患の診断アプローチに始まり,慢性疾患のマネジメント,予防とスクリーニング・健康増進,そして複雑な問題を時間内で適切な解決に導く交渉技術に至るまで,カバーすべき分野は広大である.とりわけ,総合内科外来においては,これらの基本知識と,適切な戦略スキルを,ありふれた健康問題全般にわたって身につけることが求められるのであるが,これは簡単なようにみえて難しい.特にジェネラリストは,これらの問題に対し,いかに幅広く,いかに深く,そしていかに最新の知識で対処し続けられるかが,その診療の質を決めるものになるのである.
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