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特集 消化器薬―新時代の治療指針 消化管疾患
過敏性腸症候群
著者: 大和滋1
所属機関: 1大和内科・消化器内科クリニック
ページ範囲:P.30 - P.33
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◎過敏性腸症候群は,慢性的な腹痛・腹部不快感などの腹部症状と,下痢・便秘などの便通異常を呈するが,原因となる器質的異常を認めない,消化管の機能性疾患である.
◎過敏性腸症候群の薬物治療は,まず高分子重合体あるいは消化管運動調節薬を第一選択として使用する.
◎症状の改善が不十分な場合には,便秘の優位な群には下剤,下痢の優位な群には乳酸菌製剤,そして腹痛の優位な群には抗コリン薬などの追加が推奨される.
◎過敏性腸症候群は,慢性的な腹痛・腹部不快感などの腹部症状と,下痢・便秘などの便通異常を呈するが,原因となる器質的異常を認めない,消化管の機能性疾患である.
◎過敏性腸症候群の薬物治療は,まず高分子重合体あるいは消化管運動調節薬を第一選択として使用する.
◎症状の改善が不十分な場合には,便秘の優位な群には下剤,下痢の優位な群には乳酸菌製剤,そして腹痛の優位な群には抗コリン薬などの追加が推奨される.
参考文献
1)Drossmann DA, et al:AGA technical review on irritable bowel syndrome. Gastroenterology 123:2108-2131, 2002
2)福土 審,他:過敏性腸症候群,小牧 元,他(編):心身症診断治療ガイドライン,pp 11-40,協和企画,2006
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