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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻1号

2014年01月発行

文献概要

特集 消化器薬―新時代の治療指針 消化管疾患

Crohn病

著者: 小林清典1 横山薫1 小泉和三郎1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.50 - P.53

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ポイント

◎Crohn病の薬物療法には,5-ASA製剤,ステロイド,抗TNF-α抗体製剤,免疫調節薬などを用いる.

◎5-ASA製剤は,寛解導入および寛解維持ともに有効性は確立していないが,安全性が高いため第一選択薬として用いる.

◎ステロイドは寛解導入に有効であるが,寛解維持効果はなく,副作用の面でも長期使用は避ける.

◎抗TNF-α抗体製剤は,寛解導入および寛解維持に有効であるが,効果減弱や副作用に注意が必要である.

◎免疫調節薬であるチオプリン製剤は,寛解維持に有効でステロイドの減量効果もある.

参考文献

1)飯田三雄:クローン病診断基準の改変:最終報告.厚生科学研究費特定疾患補助対策事業.難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班.平成21年度総括・分担研究報告書,pp29-31, 2011
2)松本誉之:クローン病治療指針改訂案.厚生科学研究費特定疾患補助対策事業.難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班.平成22年度総括・分担研究報告書,pp68-74, 2011
3)日本消化器病学会(編):クローン病診療ガイドライン,pp40-41,南江堂,2010
4)Colombel JF, et al:Infliximab, azathiopurine, or combination therapy for Crohn's disease. N Engl J Med 362:1383-1395, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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